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不動産会社のADとは?意味と広告との違いを解説【2026年】

住宅模型と素材を並べた住まいの計画机

公開: 2026-10-14 / 更新: 2026-10-14 ・ 読了 約4分

この記事の要点

  • ADは仲介手数料とは別に支払われる広告料で業界用語として使われる
  • AD金額は物件や管理会社ごとに異なり表示方法には確認すべき決まりがある
  • AD運用に頼るだけでなく自社ホームページでの発信も集客の土台になる

結論:ADとは「広告料」のことで、仲介手数料とは別に管理会社や貸主から仲介会社に支払われるお金を指す

不動産会社が使う「AD」とは、Advertisement(広告)の略で、賃貸物件の客付けを担当した仲介会社に対して、管理会社や貸主側が支払う広告料を意味します。仲介手数料とは別枠のお金であり、賃貸仲介の現場で日常的に使われる業界用語です。理由は3つあります。

この記事では、ADの基本的な意味、広告費や仲介手数料との違い、賃貸仲介・管理の現場での扱い方、社長や営業責任者が気をつけたいポイントを整理します。

ADと仲介手数料の違い

仲介手数料は宅地建物取引業法に基づいて受け取る報酬で、賃貸の場合は貸主・借主双方から受け取れる金額に上限があります。一方でADは、この仲介手数料とは別に、貸主や管理会社が「この部屋を優先的に紹介してほしい」という目的で、客付け業者に追加で支払うお金です。

空室が長く続いている物件や、相場より条件面で不利な物件ほど、貸主側がADを設定して客付けを促すケースがあります。ADの有無や金額は物件ごと、管理会社ごとに異なり、会社や地域によって扱いに幅があります。

なぜADという仕組みが使われるのか

賃貸仲介の現場では、同じようなエリア・条件の物件が複数ある中で、入居希望者にどの部屋を紹介するかは営業担当者の判断に委ねられる部分があります。ADが設定されている物件は、営業担当者にとって紹介する動機になりやすく、結果として空室期間の解消につながることを期待して設定されることがあります。

ただし、ADが高いからという理由だけで本来の条件に合わない部屋を強く勧めることは、入居希望者との信頼関係を損なう可能性があります。紹介の判断軸はあくまで入居希望者の希望条件に置き、ADは社内の営業管理上の情報として扱う会社が多いようです。

住まいの素材と色見本を比較する手元
住まいの素材と色見本を比較する手元 /イメージ画像

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広告とAD、何が違うのか

「広告」という言葉には、ポータルサイトへの掲載費用や、自社ホームページ・チラシなどの制作費用も含まれます。これらは不特定多数の人に物件や会社を知ってもらうための費用です。

これに対してADは、客付け業者という特定の相手に対して支払われるお金であり、広く一般に向けた広告費とは性質が異なります。同じ「広告」という字が使われていても、指しているものが違う点は整理しておく必要があります。

自社ホームページの記事作りとの関係

賃貸管理会社や仲介会社が自社ホームページで記事作りを行う場合、ADの有無にかかわらず、物件そのものの魅力や周辺情報を発信することになります。ポータルサイトへの掲載やADの設定は客付け業者への働きかけという役割があり、自社ホームページの記事作りは、入居希望者や貸主候補に自社を直接知ってもらうという役割があります。どちらか一方だけで十分というものではなく、役割の違う取り組みとして併用している会社が見られます。

ADを扱ううえで確認しておきたいこと

ADの金額や表示の仕方については、賃貸物件の広告における決まりに関わる場合があります。特に、ポータルサイトや自社サイトにAD金額を掲載する、あるいは営業担当者間でAD情報をやり取りする際の表示方法については、宅地建物取引業法の広告に関する規定や、不動産の表示に関する公正競争規約に関わる可能性があるため、個別の判断は不動産公正取引協議会や国土交通省の案内で確認することをおすすめします。

また、ADを理由に特定の物件だけを強く勧める、あるいは条件の悪い物件を好条件であるかのように見せるような紹介の仕方は、おとり広告や誇大な表示につながる懸念があります。この点についても、所管の機関の案内を確認しながら社内のルールを整えておくと安心です。

社内でよくある行き違いの例

AD運用でよくある行き違いとして、次のようなケースがあります。

こうした行き違いは、ADの条件を書面で明確にし、社内で情報共有のルールを決めておくことで防ぎやすくなります。

賃貸管理会社・仲介会社がADと向き合う手順

ADを適切に運用するための手順を整理します。

  1. 貸主・管理会社としてADを設定する場合は、金額や支払い条件を書面で明確にする
  2. 仲介会社側は、AD情報を社内の営業担当者間でどう共有するかルールを決める
  3. ADの有無で紹介の優先順位を機械的に決めず、入居希望者の希望条件を軸に案内する
  4. AD金額や表示方法について不明点がある場合は、所管の機関の案内を確認する
  5. 自社ホームページでは物件やエリアの情報を発信し、ポータルサイトやADとは別の集客経路を育てる

集客の結果は地域や業種、取り組み方によって変わり、成果を約束するものではありません。ADの設定だけに頼らず、自社の強みを発信する取り組みを並行して進める会社が増えています。

まとめ

ADとは、賃貸仲介の客付けを後押しするために管理会社や貸主から仲介会社へ支払われる広告料で、仲介手数料や一般的な広告費用とは別の仕組みです。金額や表示の仕方には確認しておきたいルールがあるため、不明点は所管の機関の案内で確かめながら、社内での情報共有の仕組みを整えておくことが大切です。あわせて、ADに頼るだけでなく自社ホームページでの情報発信を進めることで、長期的な集客の土台を作っていく考え方も検討してみてください。

よくある質問

Q. ADとは具体的に誰が誰に支払うお金ですか
A. 主に貸主や管理会社が、入居希望者を紹介し成約につなげた客付けの仲介会社に対して支払う広告料を指します。仲介手数料とは別枠で扱われることが一般的です。
Q. ADの金額はどのように決まりますか
A. 物件の空室期間や条件、管理会社の方針などによって決まり、会社や地域によって幅があります。金額の相場を一律に示すことは難しく、個別の物件ごとに確認が必要です。
Q. AD情報を広告に表示してもよいのでしょうか
A. 表示の仕方によっては宅地建物取引業法の広告規定や不動産の表示に関する公正競争規約に関わる可能性があるため、不動産公正取引協議会や国土交通省の案内で確認することをおすすめします。
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